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ー あかいの森にて - 

3.11の日から5年が経ちました。 

あの年、我々空手道部の部員は監督・コーチと共にクリスマスボランティアと

称して福島浜通り(いわき市久ノ浜)の復興に駆けつけました。 

久之浜は風光明媚な浜町でしたが、すべてが流されて家の基礎が残るのみでした。

聞くところでは火災も起り大参事であったそうです。

 

 

震災から9か月後の久之浜海岸(2011.12)

久之浜の神社近くにあるお社(やしろ)の復興が我々に課せられた任務でした。

 

下の写真(左上)は、津波に見る影もなく削り取られたお社と唖然とする前監督の岸本OBです。

震災から9か月後の久之浜海岸(2011.12)

当時1年生の村上(現コーチ)と2年生の斉藤、後ろは八木コーチです。

震災から9か月後の久之浜海岸(2011.12)

左の写真には当時1年生の池澤(現OG)が写っています。

そして、下の明日に向かってのリンクをクリックすると、その2年後のクリスマスの頃に掲載された「毎日写真コンテスト:内閣総理大臣受賞」の

復興した久之浜「お社」にお参りする晴れ着をきた若い娘さんたちの写真で

タイトルは「明日に向かって」でした。

 

(写真を見るには明日へ向かってのリンクをクリックして下さい)

新聞に掲載された、受賞の記事を見て「どこか見覚えがある」と思いましたが、久ノ浜の「お社」と分かったのは、

4人の娘さんが歩く横の砂(砂利)の色と、背景に写る津波の削られた岩肌でした。

この時の驚きは、たとえようがありません。

 

そして、今年の2月末、第5回目の福島ボランティアを行いました。

現在では、2回目から続けている地元高校生との交換稽古も行っています。

今回は、次のようなスケジュールで意義深い福島の皆様との交流ができました。

 

第1回目以来、お世話になっている平出様(木目沢OB同級生)からの主なスケジュール表です。

2月27日  13:00頃 平工業高校着
 14:00~ 合同練習開始~
 16:50 合同練習終了(平工業高校同窓会館にて懇談含む)
 17:00 老人ホームふるさとの楽園訪問
 17:30 イエステーション「いわき平店」訪問(臨時)
18:00 入浴
19:00 あかいの森到着
 2月28日 午前中 あかいの森竹林伐採作業
昼食後~ 解散(いわき中央インターから帰浜)

高校生との合同練習は、大学生の稽古不足(シーズンオフ)から10試合は精一杯のようでしたが、

素晴らしい交換稽古ができました。

写真は本学スタッフ(中央は30期木目沢OB)のほか、平工業高校と勿来高校空手道部監督・コーチ・部員の皆さんです。

稽古後には、第1回目よりお世話様になっていますふるさとの楽園を訪問しご挨拶いたしました。

 

写真前列背広姿は志賀公平社長様と木目沢OB。

向って左側後ろは「ふるさとの楽園」事務長の佐藤様、いつも温かくお迎えくださいます。

入浴の前には、平出様のご提案で「アドレス株式会社」いわき平店を訪問し、美味しいお茶を御馳走になり、

学生諸君は就活相談を受け有意義なひと時を過ごしました。

夜の食事会は「あかいの家」で温かいおもてなしを受け、部員一同とともに監督・コーチ陣も

ゆっくりと休ませていただきました。

また、志賀社長様からは奥様お手製のどぶ汁(アンコウ鍋)とカニのおにぎりを差し入れていただきました。

その翌日は、朝9時過ぎから裏山の竹狩りです。午前中いっぱい、マネージャーも含めて一生懸命働きました。

 

お世話役平出さんのお嬢様(向かって左側)とお友だち、

後ろが平出さん、前列が宮坂主将(理工学部3年生)

稽古さぼりがちの豊田(国際文化学部1年生)も大活躍!

後ろの長身は小林(人間環境学部1年生)

マネージャー鷲北さん(国際文化学部1年生)の奮闘、

相棒の菅原さん(経済学部1年生)はインフルエンザでお休みでした。

八木OBと岸本前監督(大活躍の八木君は4年ぶり、岸本君は前日の夜中に岡山から駆け付けて

5回目の参加。二人は同期生です。出発前夜は矢嶋別宅で一献楽しく前祝と行きました!!)

働き終えて、皆よい顔をしています。赤い帽子が「あかいの森」ご経営の箱崎さん。

向って左側が奥様。美味しいお料理をご馳走様でした。

前列左側に座すのは、3.11を我々と共に復興した息子さんの箱崎晋さん。

「ようこそ関東学院大学空手道部の皆さん」の看板に励まされての1泊2日でした

あとがき(謝辞)

 

今回も、交通費節約のため、3台のマイカーに分乗しての福島入りでした。

初日は新逗子を8時に出発したのですが、到着は1時過ぎでした。

2時からは高校生との交換稽古ですが「腹が減っては戦はできぬ」の言葉に従い

地元のラーメン店で腹ごしらえをし、すぐに平工業高校空手道部道場へ。

早くから現地入りし待っていてくれた前田幸宏OB(福島在住・26期)の出迎えを受け、

監督に激励の金一封が渡されました。

稽古は2時間半に及びましたが、オフ明けの大学生にとっても、なかなか良い稽古となりました。

福島との交流もこれで5年目となりましたが、6年目に向けて、早くも平出さんとは連絡を取り合っています。

いわきの皆様方、本当にお世話になりました。

 

また、今回の福島遠征・交流ボランティアに際しましては、多くのOBの皆様からの支援金を頂きました。

ここに厚く御礼申し上げます。

ボランティア引率OBは、矢嶋(部長)、小川(監督)、岸本(スカウトコーチ)、八木(前コーチ)の4名で、

空手道部部員9名と併せて総勢13名のチームでした。

 

最後になりましたが、快く自家用車をお貸しくださいました葉山町在住の畔柳五郎様(元県警警視正)にも厚く感謝いたします

 

空手道部部長 矢嶋道文 押忍